交通マナーの悪さに悩む都道府県ランキング!


ダントツ徳島なのか!初めて知った!!

 名古屋走り、阿波の黄走り、茨城ダッシュ……いずれも各地の“危険な運転マナー”を表したものだ。

 ただし、他県の人たちから見て「危険な運転だ」「交通マナーを守らない」と思っていても、実際に住んでいる住民たちがどう思っているかは別問題。

 そこで、各都道府県の住民へのアンケートによって「交通マナーの悪さ」に悩んでいる度合いを明らかにしたのが、ブランド総合研究所の実施した「交通マナーの悪さに悩む都道府県&主要都市ランキング」だ。

 このランキングは、ブランド総合研究所が2019年に初めて行った住民視点で地域の課題を明らかにする『地域版SDGs調査』によるもの。今回は、47都道府県の住民と主要都市83市の住民に聞いた「交通マナーの悪さに悩む都道府県&主要都市ランキング」を見ていこう。

アンケートインターネットにて実施。都道府県版は1万5925人から回答を得た(一部を除き各都道府県から約340人)。調査時期は2019年7月12日~19日。一方の市版は、各道府県庁所在市、政令指定都市、中核市に該当する83市の住民1万3270人から回答を得た。調査時期は2019年11月19日12月23日。住民の悩みとして挙げた48項目のうち「交通安全・交通マナー」に悩んでいると答えた人の割合からランキングを作成した。

1位はダントツで徳島県に!
交通マナーの悪さに悩む都道府県ランキング

 まず、「交通マナーの悪さに悩む都道府県ランキング」1位になったのは徳島県で、悩んでいる人の割合は13.5%となった。2位は同率(9.6%)で香川県福岡県となり、徳島県が他県を圧倒した形だ。

危険な運転マナーに悩む住民は多かった!

地域特有の“危険な運転マナー”に
悩んでいる住民はやはり多かった!

 今回のランキング都道府県版で1位になった徳島は「信号が黄色に変わるとスピードを上げる」ことを指す“阿波の黄走り”というルールがあることでも知られている。

 また、都道府県版で5位に入った茨城県は、「信号が青に変わると、対向車が来る前に右折する」という“茨城ダッシュ”という事故を招く危険な運転が問題になっている。

 やはり地域特有の“危険な運転マナー”は、住民にとっても大きな悩みになっているようだ。

 同調査を行ったブランド総合研究所の田中章雄社長は、今回の調査から全体的な傾向として、「北海道や東北では悩んでいる人が比較的少なく(5.5%)、関東(7%)や中四国(6.9%)で多い」と分析する。その理由の1つが、トラックの多さだ。

 もちろんトラック運転手の運転が荒いと言いたいわけではなく、普通に運転していても、トラックは車体の大きさから威圧感があって、運転が乱暴に見えかねない。そのため「トラックが数多く走るような交通の要所が多い都道府県や市は、上位に入りやすい可能性がある」(田中社長)という。

 また、高齢者が多いところもマナーが悪いと言われやすい。高齢になることで視野が狭まり、事故も起こりやすいのがその理由といえるだろう。

 今回の調査は、住民に交通マナーの悪さに悩んでいるかどうかを尋ねており、住民が地元で運転していたり、車の運転を間近に見ていたりする経験から回答してもらっている。黄色信号でも交差点に進入するなどの“名古屋走り”で知られる愛知県が36位(5.2%)と意外にも下位なのは、地元住民はそれに慣れてしまっているせいか、周囲が作り上げた過去の悪いイメージのせいなのかもしれない。

ダイヤモンド編集部 林 恭子)



(出典 news.nicovideo.jp)