月収200万円「会社員×筋トレの動画で稼ぐ」27歳の副業論!
凄いなーーー!!
今やサラリーマンでも副業が当たり前の時代になってきている。とはいえ、本業をしながら副業で効率よく稼ぎたいとブログや動画投稿を始めてみても、ほとんどの人が挫折して辞めてしまう。
その内容はブログやYouTubeチャンネル「AKIOBLOG」の運営、さらに2019年7月に立ち上げたコーチングとボディメイクの会社の経営など多岐にわたる。そんな中川さんの「本業と副業のワークバランス」「マルチタスクの仕事術」まで成功のコツを聞いた。
「筋トレ」をテーマにしたブログ運営
――まず副業を始めたきっかけから教えてください。中川晃雄(以下、中川):最初は会社に入って間もない頃に趣味の筋トレをテーマにしたブログを立ち上げて、僕が使っているプロテインなどを紹介して、アフィリエイトで稼ぎ始めました。
それからブログでオンラインのパーソナルトレーニングを募集したら、数人の応募があった。今までは他人に商品を紹介するアフィリエイトブログを運営していましたが、見せ方を変えていけば自分を商品として売れるんじゃないかとその時、思ったんです。
――会社には副業のことは伝えていました?
中川:リクルートは副業OKなので、入社したときから報告していました。社会人2年目にはブログで月20万円は稼げるようになった。自分の好きなことをやりたいし、専念したらもっと稼げるんじゃないかって、一度会社を辞めようかなと思ったこともあります。
ブログからYoutubeに移行
中川:ただの筋トレ好きにならないためです。ファンの方は「会社員でありながらボディメイクの仕方をブログで発信している自分」についていた。会社を辞めたら、筋トレ一本になるし、それだと収益を伸ばせないと思ったんです。
そのタイミングで出合ったのが「YouTube」でした。『動画2.0』(明石ガクト・幻冬舎)を読み、これからは動画の時代がくると確信しました。当時、ユーザーもブログからYouTubeに流れていて、ブログだけだと売り上げが厳しくなるのは目に見えていた。
またYouTubeの筋トレ動画を分析すると、サラリーマンしながら筋トレしている人はいなくて、その枠は空いているなと思ったんです。
「サラリーマン×筋トレ」が自分の強み
――そこで「会社員×筋トレ」の掛け合わせた動画を意識しているわけですね。中川:僕より筋肉が凄い人なんてたくさんいますし、普通の筋トレを紹介するような内容じゃ勝てない。サラリーマンが本気で筋トレやっているというのが自分の強み。
あと意識をしているのが、共感を埋むということ。世の中の男性ほとんどが会社員。だから会社員が本気を出せばこれだけやれるという示し方として、1週間の過ごし方に密着したルーティン動画を投稿したら、数十万回再生されてバズりました。
――常にカメラを回し続けて煩わしくなることはない?
中川:今のところまったくないですね。もちろん自分のことを知って欲しいというのもありますが、自分の動画を見て、誰かのモチベーション向上につながってくれたら嬉しいです。投稿した動画のコメント欄には、「ストイックやな」「これで幸せなんかな?」「しんどそう」っていう声もありますけど、自分が好きでやっていることだからこそ苦ではない。
最初は懐疑的な人たちが僕の動画を見続けてくれて、筋トレに興味を持ったり、自分も何かやってみようと思ったりしてくれる人もいて嬉しいですよね。モチベーションは下げたくないので、しつこいアンチコメントはすぐ消します(笑)
モチベーションは共有することで維持
中川:報告して自己責任の輪を広げることですね。僕の場合はYouTubeやツイッター、インスタグラムに行動を発信して反応をもらうことが自分のモチベーションにつながっています。
やっぱり一人だけで続けるのはしんどいですし、成果がどのくらい出ているかもわからない。SNSなどで発信すること以外に、Slackで「目標達成サロン」を作って、「お互いの現状や目標を報告して共有する」ということも始めました。
ビジネスの話から本当にどうでもいいことまで報告して共有することで、行動が継続するようになる。そういう小さい積み重ねが大切だと思っていますね。
学生時代からの失敗を経て今がある
――逆に続かなかった副業の経験もあるんですか。中川:僕自身は、迷ったらやるということを信念として行動して、学生の頃からかなりたくさんチャレンジはしてきていますね。印象に残っているものだと、ジムのパーソナルトレーナーとして働いてときは自分の強みを活かせてないと感じて辞めました。オンラインサロンを作ったときも参加者の交流を生み出すことが難しくて3か月で閉鎖しました。
それから、オススメの素人アダルト女優の作品を毎日1本ずつ紹介するエロサイトを作って、熱を持って続けられると思ったんですけど、マネタイズが難しくて断念しましたね(笑)。ただすべて失敗ではなく、学びだと思っていますよ。
――すでに副業を始めている人でより稼げるようにする秘訣を教えてください。
中川:まず、前提として自分の強み、希少性を活かして競合優位性を出せているか。テーマを決めたら、熱量を高く継続することに尽きますね。あとは、成功している人がどうやって稼いでいるかを知って真似ることも大事です。
僕の場合だと、YouTubeでルーティン動画って当時は全然流行っていなくて、あまり見たこともなかった。そのなかで、普通のOLさんが投稿していたルーティン動画が結構な再生回数で。「これは俺が出したらいけるな」と思って出してみたら、見事にバズったんですね。需要はあるけど、供給が少ないもの狙うと波に乗って大きく稼げるようになる可能性はあると思います。
副業のスケジュールを管理するコツ
中川:1日の時間配分ですね。僕の場合、本業が10~18時で、副業は朝(6~10時)と仕事後(19~21時)に行っています。なかでも大事にしているのは、朝起きてから出勤までの時間です。その時間帯だけは自分の意思だけで時間が作れますからね。
基本的には朝6時までには起きて、シェアオフィスに行って、コーチングやブログの記事作成やYouTubeのネタなどを考えてから会社に出勤するというリズムは崩さないように心掛けていますね。朝活の様子をYouTubeライブで流していて、喋らずに黙々と作業している様子を150人ぐらいに見守ってもらっています(笑)。
――職場の飲み会などにはいかないのですか?
中川:会社の飲み会などは一切行かないですし、家にテレビもありません。プライベートでいうと、恋愛も後回しになっているかもしれないですね。
今は彼女と遠距離恋愛で2年ぐらい経つのですが、会う時間もほぼとれないので、彼女はもちろん不満を抱いていると思います(苦笑)。結婚の話にもなりますが、今の生活リズムを変えるのは難しいので、まだ具体的には考えられないのが現状です。
本業の成果は限られた時間で最大化
――副業を抱えすぎて本業に支障は出てないですか。中川:副業にも全力投球するため、会社にはビジョンや目標をしっかり会社には伝えるようにしています。サラリーマンの副業は思いに共感して応援してもらうことが重要だと思っているので、職場の人のSNSを積極的にフォローして、副業の記録や筋トレの動画を投稿しています。
もちろん本業でしっかり結果を出すということは前提ですが、本業の労働時間は最小化しながらも成果は最大化するということは意識しています。まずは本業でそれ相応の成果をあげないことには共感も理解も得られません。個人の成長を応援してくれる文化のある会社で働きながら副業を続けていたから今があると思っていますね。
――限られた時間で作業効率アップさせるコツは?
中川:少しでも効率があがるような投資は惜しまないようにしています。その投資した分は回収しないといけないという状況を強制的に作って、自分を追い込んで行動させる。例えば、副業で稼いだお金を使って、副業に役立ちそうな数十万円の資格や講習を受けにいくし、YouTubeの動画編集も外注する。
プライベートだと、また、高い家賃を払ってでも職場から10分以内、ジムから3分以内の場所を探して住む。家のモノは極限まで減らして、自炊はせずに週5で吉野家に通っています。すべては意思決定の量を少なくして、副業に力を注ぐためです。
2019年の「本業+副業の収入」と支出を平均すると、月110万円の収入に対して支出は87万円でした。個人的には、これからも収入の80%程度は投資に使うくらい攻めてもいいのかなと感じています。
稼いだ金額=社会に提供した価値
中川:稼いだ金額=社会に提供した価値だと思うんです。稼げば稼ぐほど、やっぱり可能性は広がるなとは実感していますね。また自分に自信がついてビビらなくなりましたし、職場の人やクライアントからの反応も良くなったと感じます。それに稼ぎ方を体得すると、例え、今ゼロになったとしても3年あれば駆け上がっていけると思います。
――最終的なゴールはどこに設定している?
中川:今は会社をより大きくしていくことです。自分で発信することに加えて、事業拡大しながら、従業員数は増やしていきたいです。3年先の具体的な目標としては、コーチング事業で年間300人、ボディメイク事業で年間1000人のクライアントの進化をつくるという数字を達成したいです。
収入面では、副業で月100万円はクリアしたので、次は月1000万円を目指していきたい。購入したタワマンのローンが残り4000万円ぐらいあるので、さらに自分を追い込んで、早めに返済してしまいたいですね。
<取材・文/吉岡俊>
【吉岡俊】
ライター。潜入取材を得意分野とする。主に「週刊SPA!」「ハーバービジネスオンライン」などに寄稿(出典 news.nicovideo.jp)
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